こんにちは〜。
この休みに久しぶりにキャンプに行って元気一杯の院長です。
と私の近況は置いといて、今日のタイトルは、
「ストレッチの種類と適したシチュエーションについて」
になっております
近年は筋トレがブームになっておりますが、実は身体の柔軟性も健康と若さを保つためには必須ですよ。
以前にもストレッチの有効性について軽く書きましたが、
今日はストレッチの種類と適したシチュエーションについて書いていきたいと思います。
ストレッチの種類
①スタティックストレッチ(静的ストレッチ)
②ダイナミックストレッチ(動的ストレッチ)
③バリスティックストレッチ
④PNFストレッチ
一般的に大きくこの4つに分類されるかな?
①スタティックストレッチ(静的ストレッチ)
スタティックストレッチは、一般的にイメージするストレッチのことを指します。
ストレッチをする姿勢で10秒とか時間をかけてゆっくりと伸ばしていくタイプになります。
昔はこのスタティックストレッチをスポーツの準備体操に使っていたのですが、
最近はこのストレッチを行った後は筋力が落ちてしまうことがわかり、怪我の要因になる可能性があるということで、スポーツの現場で準備体操には使われなくなってきたようです。
筋肉の柔軟性を高めたり、関節可動域の改善のためには有効なのでどちらかというとスポーツ前というよりは、スポーツ後にこのストレッチをすることをお勧めしますよ。
②ダイナミックストレッチ(動的ストレッチ)
近年のスポーツ界ではこちらの方が準備体操として取り入れられている模様です。
伸ばしたい筋肉(主導筋)にはアプローチせずに、伸ばしたい筋肉と逆の働きをする筋肉(拮抗筋)を働かせることで伸ばしたい筋肉や関節の柔軟性を高める働きがあるんです。
なんで!?ってなりますよね?
これは神経回路の働きによるものなんですけど、ある筋肉を働かせようとした時には反射的にその筋肉と反対の働きをする筋肉(拮抗筋)に神経的な抑制がかかって柔らかくなるんです。
例えば、太ももの裏側のハムストリングスという筋肉群を伸ばしたいなと思ったら、ダイナミックストレッチでは太ももの前側の大腿四頭筋を強く働かせます。
太ももの前側の筋肉が強く働くと、その反対の働きの筋肉(拮抗筋)が神経反射で柔らかくなるわけですね。
と伸ばすといよりも、身体の動きを使って筋肉を緩めていくのがダイナミックストレッチになります。
動きの中で筋肉が緩むのと、血流が増えて筋肉の温度も高まりスポーツなどの動作がスムーズに行えるようになりますので、準備体操として適していると言えますね。
ブラジル体操やマエケン体操なんかはダイナミックストレッチに入ると思います。
③バリスティックストレッチ
反動をつけて行うストレッチになります。
昔は二人人組になって押してもらって勢いをつけて伸ばすストレッチをしていたものですが、あれがバリスティックストレッチになります。
近年は上手にやらないと筋肉を痛めてしまったり、逆に筋組織が収縮して柔軟性が下がってしまうということがわかってこのストレッチはあまり活用されなくなってきていると思います。
この筋肉を痛めたり柔軟性が下がってしまうことの犯人は「伸張反射」と言います。
筋肉が引き伸ばされる力を感知した際に自ら収縮を起こすという脊髄反射の一つですね。
患者さんが自己流のストレッチで身体を痛めてくるのも主にこのストレッチで痛めることが多いようですよ。
あまりストレッチの時に勢いや反動をつけすぎてしまうのはオススメしません。
④PNFストレッチ
固有受容性神経筋促通法を取り入れたストレッチになります。
って言われてもなんだかわからないですよね?
筋肉自体をストレッチしていくというよりも、筋肉の中にあるセンサー(固有受容器)に働きかけて、筋肉と神経(脳)との関係を調整することで筋肉の働きを高めたり、緩めたりする方法になります。
初めは脳障害の治療のために開発されましたが、徐々に身体のリハビリから、近年はスポーツメディカルの分野でよく使われるようになりました。
私たちも施術の中でよく使うのですが、この方法を使うとあっという間に筋肉や関節に柔軟性が出せるので非常に便利です。
自分一人でこのストレッチを行うのはちょっとハードルが高いかもしれませんね。
私たちは普段、これらのストレッチをシチュエーションに合わせて組み合わせて使っています。
お家でセルフストレッチするのであれば基本①のスタティックストレッチで良いのではないでしょうか?
軽く痛気持ち良い〜くらいのところで数秒姿勢を維持しましょう。
スポーツなどのウォーミングアップとして行うのであればダイナミックストレッチがおすすめです。
おそらく検索すると競技別に適したストレッチが出てくると思うので気になる方は調べてみてくださいね。
わからない方は質問もお待ちしています。
身体のバランスが悪く感じている方や、自分では対処できない問題を抱えている方は、PNFを取り入れたストレッチが非常にオススメです。
このストレッチはしっかりと勉強した専門家にやってもらうのが良いと思います。
効果が高いということは、リスクもそれなりにあるということですからね。
というわけで今日はストレッチの種類と適したシチュエーションについて書いてみました。
みなさんも手軽で健康効果の高いストレッチをぜひ取り入れてみてください。
それでは〜