こんにちは〜。
最近は高齢者の方の自動車事故や、年金制度の崩壊がニュースになっていますが、日本はこれからますます高齢化していくことが予測されていますね。
私は生まれつき認知症と父に言われて育ったのですが(汗)、そうならないようにと脳機能の勉強も少しして来ました。
今日はそんなこんなで歩行能力と認知機能の関連性について書きたいと思います。
近年様々な研究で歩行機能と認知機能との関連性が明らかになって来ました。
歩行の量やスピード、そして歩幅などと認知機能に大きな相関性があることなどがどんどんわかってきているようですね。
簡単にいうと、歩く量はより多く、そして歩くスピードも早く、歩幅も大きい方が認知症になる確率が下がるようです。
以前にこんな記事を書きましたが、
歩くと言うことは、実は脳にとっては複雑な情報処理を要求されるんですね。
歩けば歩くほど、脳は情報処理を求められますから活発になるわけですね。
そして歩くことで脳血流が増えることもわかっています。
さらに歩くということは外界のいろんな刺激に反応することでもあるわけです。
もともと人間は二足歩行に適した動物ではなかったようです。
昔地球は温暖で森林が生い茂り、たくさんの果実がなっていたそうで、人間の祖先は木の上で果実を食べて生活していました。
木の上の生活は食料も多く、捕食者からも簡単に逃げれますし安全安心なものだったと思います。
しかしそんな生活も終わりを告げます。
地球に冷えて乾燥した時期が来たんですね。
背の高い樹木は少なくなり、果実もだんだん減っていきました。
そういう経緯で、人間の祖先たちも時に果実を求めて草原を移動する必要が出て来たのですね。
気候が温暖で樹木の密集度が高い場合、食料となる果実の密集度が上がるので広く移動する必要はありませんでした。
逆に寒く乾燥した気候では樹木の密集度が下がるので、食料となる果実もより広い範囲を探して歩く必要が出てくるわけですね。
その中でより長い距離を移動できたものはきっと食べ物にありつく確率が高まったと考えられています。
という経緯で人間の祖先は木の上に適した身体から、地面を移動する能力に適応した2足歩行へと進化を遂げたと現在では考えられています。
そして、この平原を歩くという行為はとても危険を伴うものでした。
それは捕食者たちと対峙する機会が格段に増えるからです。
危険だけど食べ物を得るためには草原を歩いて渡るしか方法はありませんでした。
この危険な環境も人間の進化に大きく貢献しました。
移動しながら危険を察知し、また捕食者の行動パターンを理解するという認知機能が大きく発達したのですね。
また2足歩行で歩く機能を手に入れたことで、人間は手や、発声器官、そして脳などを大きく進化させることできたそうです。
人間は他の動物に比べて、身体も大きくなく、強くもなかったので生き残るためには賢くある必要があったわけですね。
食べ物にありつけなければ死活問題ですし、捕食者に襲われてもまた生存の確率は下がりますので、
食べ物のある場所は記憶し、またありそうなところを探して歩き、
捕食者がいそう場所や、いそうな時間帯は記憶して避けて歩き、安全なルートを探して歩く必要がありました。
人間の祖先にとって歩くということは常に周囲の状況に警戒をしていなければならない状況だったのですね。
つまり人間は歩いて移動するときは不測の事態に備えて脳の働きが高まり、周囲への注意力が上がるように進化していったと考えられます。
このように移動するということは、周囲の環境が変わるということなので環境の変化を正しく理解し、その環境に適した行動が求められます。
それに合わせて脳への血流を増やし、脳機能を高めておくことが求められたのですね。
逆にいうと歩行機能を高いままに維持すると脳機能の方もある程度高いまま維持できる可能性があるということですよね。
これからの日本は超超高齢化社会が叫ばれています。
認知症の人間が増えることは簡単に想像がつきますが、歩行機能を維持することで認知症の発生率を低くできるなら非常に有益ですよね。
と言うことでこれからの日本のさらなる高齢化社会のためにも、整体をさらに進化させて人間の歩行機能の改善や強化をさらに進めていくぞ〜と思う院長でした。
それでは〜