こんにちは〜。
整体サロンRELEASEの院長、佐藤です。
今日のタイトルはですね「問診を極めれば人幸せにできる!」です。
今日の記事は同業者の皆さんに向けて書いていますが、
患者さんたちも問診を取っている時の院長の頭の中を覗くのはちょっと楽しいかなと思って書いてみました。
問診って施術する上ですごく大切なことなんですよ。
私の問診の理想は、
問診自体で患者さんに楽しく心地よく感じてもらうこと。
です。
自分の身体を知るってすごく楽しいことだと思うし、
その上もっと健康になれるとか、
もっと綺麗になれるとか、
もっとパフォーマンスを上げられるとか、
前向きな未来をイメージしてもらえたら最高ですね✨
というわけで私の理想の問診3つのポイントについて書いていきます。
①相手の立場に立てているか?
②無駄が省ける構造になっているか?
③不安や不快感を極力減らし、明るい未来をイメージしてもらえているか?
①相手の立場に立てているか?
これが意外とできていないことが多いのですよ。
我々セラピストが質問を投げかけることで問診は進んでいくと思うのですが、
実は私たちセラピスト自身の思い込みで質問をしてしまっていることが本当に多い💦
これはセラピストのキャリアに関係なく、
というかむしろキャリアが伸びるほどに「この思い込み」の弊害は増える傾向にあるようにも見えますね。
この「思い込み」心理学では「認知バイアス」と言います。
先入観や思考の偏りを刺す言葉なのですが、
キャリアが伸びると経験値が高まり、この経験から導き出される答えがまさしく
先入観や思考の偏りを生み出してしまうわけですね。
これらのバイアスが無意識に
自分にとって理解しやすく聞き馴染みのある問題を引き出そうと自分都合の質問をしてしまうのですね。
そう、無意識のうちに相手が感じている「問題」ではなく、
自分が馴染みのある答えられる「問題」を聞き出すための質問をしてしまうんです。
これは無意識なんで自分で理解することは本当に難しいですよ。
簡単ではないのですが、この自分にとって都合の良いバイアスが自分にあることを前提に患者さんのお話を聞いてみましょう。
そしてよく見かけるのは、
患者さんが話していることと、施術者が話していることが実は全く噛み合っていないのになんとなくわかり合った雰囲気で話が進んでいくというシーン。
それでは患者さんの希望や要求に答えることは無理ですよね・・・
一度自分が本当に相手の立場で話を聞けているか自分自身を観察してみると良いですよ。
相手にとって本当に聞いてもらえているという感覚を持ってもらえるか?
この視点が大事です。
②無駄が省ける構造になっているか?
これも非常に重要です。
なぜなら患者さんは五分でも長く施術してもらいたいし、少しでも楽になりたい。
そして我々セラピストもなんとか患者さんに楽になってもらいたいし、期待に応えたいので実は5分でも長く施術をしたいのですね。
お互いにとって時間は有限だし、非常に貴重なものです。
だから、施術の中で無駄なことは削るべきだし、問診もできるだけ短く済ませるべきなんです。
ここには実は2つの矛盾が隠されています。
①施術の無駄を取り除く
②問診自体の無駄を取り除く
一個ずつ書いていきますね。
まず第一に、①施術の無駄を取り除くですが、
これは実は①相手の立場に立てているか?
とぶつかってしまうんです。
施術の無駄を取り除くためにはある程度セラピストの知識と経験からどこにどれくらい時間を割り振るか?を判断しなければなりません。
お客さんのの立場に立てば無限に話を聞いてもらいたいしいつまでもいろんな施術をして欲しいのですが、
施術の時間に限りがあるのでやはり施術の無駄は省かないといけないわけですね。
効率を上げるために自分の知識や経験を活用して無駄を省く。
すごく大事なことではあるんですが、ここでまた出てくるのが「バイアス」問題。
だって知識や経験が多いほどに思考に偏りが起きる可能性があるとしたら、
知識と経験を使って施術の無駄を省こうとするとどうしても自分の思い込みが起こってしまう可能性がありますもんね。
相手の立場に立つことと、自分の経験は利用しつつバイアスだけ避けることを両立する。
めっちゃ難しい〜!!💦
でも良い施術をするためには必要なことです。
自分を含む人間にはそもそも物事を思い込みで処理する性質があると言うことを理解しておく必要がありますね。
そして、もう一つの②問診自体の無駄を取り除くですが、
先ほど書いたように一般的に患者さんやお客さんたちの多くの願いは少しでも長く施術して欲しいということだと思います。
問診はできるだけコンパクトにするのが望ましいわけですね。
でもしっかりとした問診がないとピントのずれた施術になりがちですよ。
お客さんや患者さんの求めるものがわからないでそれに答えることはできません。
進路を決めずに船出するようなもので、遭難するのはほぼ間違いなし。
問診をしっかりしないと施術が的外れになる、
でも問診に時間はかけられない。
お気づきでしょうか?
問診が非常に難しいミッションであることを💦
というわけで素早く的確にそして相手の立場に立って問診をすることが求められるわけです。
的確な問診をするためにはある程度の「あたり」をつける必要があるのですが、
このとき気をつけるべきことは自分の「あたり」が本当に正しいかかどうかを確認することです。
「あたり」=仮説ともいえると思います。
仮説を確認してそれが外れていたなら新しい仮説を立てましょう。
仮説の検証をせずに問診や施術を進めてしまうことは、
思い込みで施術を進めてしまうことになるので結局「バイアス」からも逃れることができません。
仮に最初の仮説が外れたとしても、
何にも仮説がないままノープランで進むよりは確実に答えにたどり着く時間も短くなりますし、
可能性も上がりますよ。
問診で無駄を省くためには、仮説と検証がしっかりと組み込まれている必要がありますね。
そして仮説と検証をくり消して絞り込んだポイントを検査してくことになります。
結構問診って奥深いんですよ。
③不安や不快感を極力減らし、明るい未来をイメージしてもらえているか?
よくいるんです、問診で患者さんを不安にさせていることに気づいていないセラピストが😅
まず、一番ダメなのは相手に不安感を持たせてしまうことです。
問診中の自分自身の表情はどうでしょう?
人によってはあなたの真面目な表情を
気難しい先生かもとか、
自信がなさそうとか
色々な解釈する方がいます。
それはその方々が性格が悪いとかそういう話ではなくて、
人間の脳が何かを認識する際のメカニズムからそうなっているからなんです。
何気ない一言はどうでしょう?
あなたにとっては問題ない言葉がもしかしたらその方にとってはNGワードかもしれません。
言い出したらきりがないのですが、でも真摯に相手の感情を感じ取りながら話していくと
相手が何に不安を感じるのか?
何に恐怖を感じ、何に不快感を感じるのか?
がわかるようになるはずです。
どんなに施術が良くても知識が豊富でも、
不安感を抱かせてしまうと施術の効果は下がります。
せっかく来院してくれた患者さんやお客さんに効果の低い施術を提供するって心苦しいですよね?
最初のステップとして不安感や不快感を与えること避けなくてはなりません。
そして明るい未来をイメージしてもらえているか?
これも本当によく見かけるのですが、
ここの悪いしあそこも悪い、このままじゃぁ・・・
的な・・・
まるで患者さんを脅して通わせようとしているみたい💦
そういうやり方は本質的に価値を産み出しませんので私はオススメしません。
いや、もちろん真摯に身体と向き合った結果悪いところがたくさん見つかったならそれはしょうがないことなんです。
けどね、
悪いところを指摘したら、それと同じかそれ以上の明るい未来を語って欲しいんですね。
そしてそれにきちんと責任を持つということが大切だと思います。
そういう態度や姿勢が患者さんに希望を与えられるんじゃないかと思うわけです。
今時、整体やらリラクゼーションサロンやらアロマセラピーやら正直にいうと星の数ほどあるわけで、
お客さんや患者さんも色々経験されて賢くなっていますのでしょうもないサービスや態度はあっという間に淘汰されます。
人に希望を与えられるセラピスト
が生き残る時代になってくると思いますし、
偉そうに言ってますが私自身も少しでもそこに近づけるように日々修行の毎日です。
となんだかんだとえらい長い文章になってしまいました💦
でもそれくらい問診が大切なことだということなんです。
私の理想の問診3つのポイント
①相手の立場に立てているか?
②無駄が省ける構造になっているか?
③不安や不快感を極力減らし、明るい未来をイメージしてもらえているか?
どうでしょう?
楽しんでいただけたでしょうか?
次回は検査編を書こうかな〜と思案中。
気が向いたら書きますね〜
それでは〜